第15回 ウィルダネスとカヌー

 ダルースの町を一望した後、ホステルに戻り、夕食を済ませると、オーナーのグレッグとまた、居間の大きなテーブルを囲んで雑談をしていました。

 話の途中、そういえば、グレッグが、以前イリーを訪れた目的が、「カヌーの旅だった」と言っていたのを思い出して、イリー周辺の詳しい地図を持っていないか尋ねてみました。

 するとグレッグは、「あるよ」といって、居間に置かれた本棚の隙間から、折り畳まれた1枚の地図を出してきてくれました。

 それは、ミネソタ州の最北端、カナダのオンタリオ州との国境にかけて広がる自然保護区『バウンダリー・ウォーターズ・カヌー・エリア・ウィルダネス(Boundary Waters Canoe Area Wilderness)』の地図でした。

粉雪が降り、辺り一面をやさしく包み込んだ。雪の毛布は断熱効果が高く、下に暮らす小動物たちはマイナス50度にも下がる外界の寒さから身を守ることができる。
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