――川を1本挟んだ町でも、文化が違うことがありますね。

 そばに川が流れている山道を車で走っていてね。ある瞬間に川の流れが逆になっていることがある。「今、分水嶺を越えたんだ」と思って、その場所を地図で確かめたり、また、同じ川筋でも沢が一本違うと、風景がまるで変わることもあります。

 そうやって、移動しながら実際の風景と照らし合わせて地図を見るのが僕は好きなんですよ。それが楽しい。

――暇なときに、地図を漠然と眺めているということも、よくあるんですか。

 最近は、iPadですね。ディスプレイ上で地図を縦横無尽にどこまでもたどっていける。あれはすごいと思う。

 古地図が好きな人もいるけれど、僕は最新の地図があればそれでいい。地図は生き物、変わっていくものだから。

石原さんが旅先購入した地図の一部(左)。現地で楽しめるのはもちろん、家に帰ってからも楽しめるのが地図のいいところ。これまでの旅行先のなかで、いちばん遠かった国であるウルグアイの地図(右)。(写真提供:石原良純)
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