第1回 地理は「動き」に満ちている

 そこで言葉や暮らしのほうに興味が行けば、外国語を覚えて、大人になったら海外で暮らそうとか、いろいろな国を旅行したいと思ったかもしれない。

 ところが、僕のなかに残ったのは地図と時刻表への関心だったのです。もっと違った人生があったかもしれないのに(笑)。

――地図を見るのがお好きなんですか。

 地図は好きですね。今でも、どこかへ行くときは地図を見るし、ロケバスにはその土地の地図が置いてあるので、それを見るのが楽しい。

 地方へ行くと、まずその街の一番高いところに上るんですよ。城下町ならお城の上とか、街を見わたせるところ。

 で、地図を片手に景色を見わたすと、街の様子が手にとるようにわかる。川がこう流れているとか、山を背負っているとか。どの方角に平地が広がっているとか。それと一緒にいろいろなことが見えてくるのです。

 ほんと、地図は見ていて飽きないですよ。

――地図から何が見えてくるのか、もっと伺いましょう。

つづく

石原良純(いしはら よしずみ)

1962年、神奈川生まれ。慶応大学経済学部卒業、1984年、映画『凶弾』でデビューし、舞台、映画、TVドラマ、バラエティー番組など、さまざまなジャンルで意欲的に活動している。1997年には気象予報士の資格を取得。「FNNスーパーニュース」において、ウェザーキャスターとしても活躍中。『石原良純のこんなに楽しい気象予報士』 (小学館文庫)、『石原家の人びと』(新潮文庫)などの著書がある。公式ホームページはhttp://www.ishihara-yoshizumi.com/


高橋盛男(たかはし もりお)

1957年、新潟県生まれ。フリーランスライター。自動車専門誌の編集を手がけたのちフリーライターに。JR東日本新幹線車内誌「トランヴェール」、プレジデント社「プレジデント」「プレジデントファミリー」などに執筆。