「地雷が一つ減れば、脚を失う子供が一人減る」。戦乱の“負の遺産”を抱える国は、着実に復興の道を歩む。

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再生するカンボジア

「地雷が一つ減れば、脚を失う子供が一人減る」。戦乱の“負の遺産”を抱える国は、着実に復興の道を歩む。

文=マーク・ジェンキンス  写真=リン・ジョンソン

 1970年から98年まで続いた戦乱期に、あらゆる勢力が地雷を使ったカンボジア。地雷は戦乱が収まった後も田畑や牧草地に残り、農業を再開しようとした人が踏んで命を落とす悲劇は後を絶たない。
 しかし、今やカンボジアは、地雷による苦難を克服して復興をめざす国のモデルとなった。地雷の処理が進み、爆発による死傷者は1996年の4320人から2010年には286人まで減少。経済も力強く成長し始め、カンボジアのGNI(国民総所得)はこの10年余りで2倍以上増えた。
 地雷の根絶をめざして尽力する作業員たち、障害を抱えながらも力強く生きる人々……。過去を乗り越えようとしているこの国の今を追った。

編集者から

 右手と右目を失った歌手、義足の長距離ランナー、前脚を失ったゾウなど、さまざまな障害を抱えた人や動物が登場します。地雷に吹き飛ばされたときの悲惨な出来事を語る人もいます。でも、本文の内容はとても前向き。翻訳者の方から原稿を受け取って最後まで読み終えたとき、何だか勇気が湧いてきました。(編集T.F)

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