第26回  フランスでも指折りの盛大なクリスマスとは

ブレデルの例。今回は手に入らず、残念!
© ATOUT FRANCE/Jean François Tripelon-Jarry (写真クリックで拡大)

 あまりに美味しそうな話に、横道にそれてしまいました。話を戻しましょう。

 さて、フランスの定番クリスマスケーキの代わりにメイエール家のクリスマスの食卓を彩ってきたお菓子は、アルザス地方ならではのクリスマス菓子「ブレデル」。(同じアルザスでも、地域によってブレデラ、ヴァイナハツブレデルなどと呼び名が異なるそう。) クリスマスの時期に作られる、様々な形をした素朴なクッキーだ。

 各家庭でお手製ブレデルが作られるが、決まったレシピはなく、それぞれの家庭の味があるらしい。アイシングをかけたり、くるみやアーモンドなどのナッツ類や、アニスのような香辛料が入る場合もあるようだけど、メイエールさんのお母さんのブレデルはシンプルなバター風味。生地をハートや星、月や鳥、靴などの形に型抜きして、上に卵を塗り照りを出して焼いたクッキーだそうだ。

 お母さんは、クリスマスの時期になると両手で抱えるほどの大きな箱いっぱいに、ブレデルを焼いたそう。そして、クリスマスだけでなく、冬の間中、これを楽しみながら食べたものだという。(クリスマスディナーなどではお皿に山盛りにして出てくるのだとか。)