第25回  イギリス・クリスマス菓子の本当の味わい方とは? 後編

ミンスミートパイを割ったところ。おやつ部長の小学生の息子さんも、「美味しい」とパクパク。ドライフルーツたっぷりで、少し酸味が利いた味。シナモン、ジンジャー、ナツメグ、カルダモンなど様々なスパイスも入っている。箱には、電子レンジとオーブンで温める方法が書かれていたので、両方試してみました。やっぱりオーブンで焼いた方が、皮が香ばしくて具の風味も損なわれず断然美味しい。ちなみに、パイを持っているのは息子さん。手のサイズと比較するとパイがすごく小さいことがわかるでしょ?

 ついでながら、前回登場のケヴィンさんは「僕は、『クリスマスケーキ』も、クリスマスプディングを指す言葉として使ってたなぁ」と申しておりました。

 その他のクリスマス菓子と同じように、アイシングをほどこしたクリスマスケーキは何カ月も日持ちする。「古風なイギリス人の義理の母の家に行くと、クリスマスから随分経った時分になっても、薄くスライスしたものを出してくれるんです。春のイースター(復活祭、キリストの復活を祝い記念する日)ぐらいまで持つケーキなんですよ」とミカさん。

 さて、ケヴィンさんとミカさん、2人の話を聞いていると、イギリスのクリスマスのお菓子はそれを食べることよりも、作る過程やお菓子がもたらす人との交流により意味があるように思える。「最近は人気シェフのレシピによるクリスマスプディングやミンスミートパイも売っているんですよ」とミカさんは教えてくれたが、それがどんなに美味しくても、それほど魅力的に思えないのはなぜだろう。

 美味しさだけじゃわからない、お菓子の「価値」を実感した探検でした。