第25回  イギリス・クリスマス菓子の本当の味わい方とは? 後編

出来合いのミンスミートパイ(右)と、ちょっとだけ手作り感を味わいたい人のための瓶入りミンスミート(左)。最近は日本でも、クリスマスシーズンに輸入食料品店やケーキ屋などで見かけるようになった。クリスマスプディングは日本では今一つ人気がないようで、ミンスミートパイほどには売られていない

 イギリスでは年々減っているとはいえ、日曜日、家族で教会に行くキリスト教信者がまだまだいる。ミカさんの周りにはそんな人が多いようで、「礼拝の後、家に戻って作業に取りかかるんですよ」とミカさんは教えてくれる。

 そして、クリスマスプディングと同じように、家族みんなで材料を混ぜ合わせるのが伝統的なミンスミート作りの風景なのだそうだ。

 ミンスミートパイは、クリスマス当日の必須アイテムというよりも、クリスマスシーズンが始まり知り合いの家を訪問したときなどにもてなしの一品としてよく出されるお菓子だそう。また、クリスマスイブには、プレゼントを持ってくるサンタクロースのためにミンスミートパイと飲み物を、暖炉の近くや煙突の下などに置いておく風習もあるらしい。(子供にサンタクロースが本当はいないのだとバレないよう、これが朝までになくなっていないといけないから、親は大変だという話も。)

 ちなみに、ミンスミートは、同じような材料を使うクリスマスプディングや、マジパンで覆った上からアイシング(砂糖衣)をかけたフルーツケーキ作りにも使ったりするそう。このフルーツケーキは「クリスマスケーキ」と呼ばれるのだけど、プディングのようにクリスマスの主役ではなく、クリスマスに食べるお菓子の一つという位置づけのようだ。