オーストラリアで、私は何を置いても完遂させなければならない最重要ミッションがありました。

 ミッションコードは、「50-MAM2011」(50 Milk to Antarctica for Me 2011の略。ちなみに、私の南極観測隊としてのミッションコードは「AP13-53」です)

 「牛乳を50本調達する」というかなり困難なミッションでした。

 幼い頃から私は乳製品中心の食生活を送ってきました。自宅の冷蔵庫には水よりも、基本的に牛乳や飲むヨーグルト。水分は牛乳で補う、という習性がいつの間にか身に付いているようです。

 高校生の頃まではバニラヨーグルト(ルナ?)、大学に入ると健康ヨーグルト(グリコ)。途中、ヨーグルトにマシュマロを入れて一晩寝かせて食べるのが異様に流行った時期もありますが、大学院に入る頃にはソフール(ヤクルト)の美味しさを再確認し、今でも専らソフール派です。バニラヨーグルトという、少し変化球じみたものを好んでいた自分は今思えばとても青く、さらには、ヨーグルトにマシュマロとは、もう目も当てられません。少しお洒落で小粋な大人、とでも思っていたのでしょうか。ヨーグルトはファッションではないのに。

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