第4回 田邊優貴子「牛乳と南極と私」

 そういうわけで、牛乳および乳製品を愛して止まない私は、どうしても、この4カ月間牛乳と離別するという決断ができなかったのです。

 ただの旅行、もしくは1カ月程度の野外調査ならば何ら問題はないですが、南極での野外調査は長期戦。成功させるためにも、食はとても重要なのです。

 実はこのミッションを実施するのは、今回で2度目。

 前回(2年前)は、牛乳大好き隊員3名のパーティーだったので、1リットルのロングライフ牛乳を60本調達しました。しかし、そのとき大きな障壁として私の前に立ちはだかったのが、スーパーから船までどうやって運ぶか、という点でした。スーパーマーケットからしらせまでは徒歩10分ほど。ルートの最後には、しらせの舷門へ続く、狭くて安定感のない階段という難関が待ち構えています。

 私はそのとき、「80リットルのザックに入れて背負う」という体力でカバーする作戦に出ました。