第3回 南インドのハッピーオーラ

 インド南部が好きです。ケーララ州には3度くらい行きましたが、初めてのときは旅の最後に帰りたくなくて、涙がこぼれました。

――そんなに居心地がいいですか。

 お母さんの胎内にいるような、そんな気持ち。
 インドでも南なので、貧しい人があまりいないんです。生きるには十分な食べ物があるので。

 その点で豊かな感じがするのと、何か人を幸せな気分にさせてくれるようなハッピーオーラに満ちているんですよ。

 私がケーララに行くのは、ヨガやアーユルヴェーダ(インド伝統医学)が目的なんですが、とにかくハッピーになるんです。虫が這っているのを見ても「アハハ」と笑えたり、風が吹いているだけでも「幸せ」みたいな(笑)。

 ヨガやアーユルヴェーダをやっているせいもあるんでしょうが、高地とはまた違った感覚で、万物と一体になれるような感じがするんです。「私って、一人じゃな~いも~ん」って気分。不思議な感覚ですよ。

――そんな鶴田さんが、今は改めて日本の旅に目を向けていますね。最後は、プロジェクト「ニッポン西遊記」について伺いましょう。

つづく

鶴田真由(つるた まゆ)

女優。神奈川県生まれ。88 年TVドラマ『あぶない少年II』で女優としてデビュー。数々の映画やテレビドラマに出演し、96年『きけ、わだつみの声』で日本アカデミー賞優秀助演女優賞を受賞。以後、映画、舞台、テレビ、ラジオなど枠にとらわれず幅広く活躍している。趣味は旅行。旅番組やドキュメンタリー番組への出演も多く、中央アジア、アフリカ、南米といった海外の辺境から日本国内まで豊富な旅の経験を誇り、第4回アフリカ開発会議(TICADIV)親善大使にも選ばれた。現在、毎週日曜日18:00~18:54にBS日テレで放送中の『森人』と、毎週土曜日18:00~18:30にTOKYO FMで放送している『フロンティアーズ~明日への挑戦』でナレーションを担当。また、2012年1月7日(土)から全国ロードショーの映画『カルテット!』では、ふたたび絆を取り戻そうとする家族の母親役を好演。鶴田真由公式ホームページhttp://tsurutamayu.com/。「ニッポン西遊記-JOURNEY TO THE WEST」プロジェクトのホームページhttp://www.nippon-saiyuki.jp/


高橋盛男(たかはし もりお)

1957年、新潟県生まれ。フリーランスライター。自動車専門誌の編集を手がけたのちフリーライターに。JR東日本新幹線車内誌「トランヴェール」、プレジデント社「プレジデント」「プレジデントファミリー」などに執筆。