第3回 南インドのハッピーオーラ
――今まで行かれたなかで、一番思い出に残っているのはどこですか。
ワハーンへの旅ですね。道のりが大変で。もうあれ以上の旅はできないだろうと思います。
――期間はどれくらい?
2カ月ですね。中国の北京からウルムチ、カラコルムを経てパミール越えをして、パキスタンに入って、それからアフガニスタンのワハーン。
ずっと標高3000から5000メートルの高地を旅していたので、戻ってきたときがおもしろかったですよ。もう笑っちゃうくらい。
人に出会わない山のなかから、何人かが住んでいる村が出てきて、次に行くと「あ、電気が通っている」、さらに進むと「車が走ってる」、「シャワーが浴びられた」、「お店がある」、「大きい街だ」「空港がある」というふうにして東京に帰ってくるわけです。