第2回 旅中毒の始まりは屋久島一人旅

――旅中毒のきっかけになった屋久島の一人旅。どんなことがあったのですか。

 忘れられないことのひとつに、奄美大島から来ていた方との出会いがありました。旅館の女将さんをしているという方で、宿が一緒だったんです。

 若い女が一人旅をしているというので気づかってくださったのか「明日、一緒に回りましょう」と誘われて、一緒に島を回りました。

 何か教訓めいた話をされたり、特別な話をしたわけではありません。「この草は、天ぷらにすると食べられるから、摘んで宿に持ってかえりましょう」とか、そんな他愛もない時間を一緒に過ごしただけです。

 でも、その場面の一つひとつ、出会った人の言葉の一つひとつに何か意味が含まれているように思えて心に残ったんです。

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