第1回 旅で宇宙と自分が直結する

 それに、いい意味で一人になれる。まわりにスタッフはいるのですが、「自分対宇宙」という感じで、いい意味で孤独になれるんです。思考回路が東京にいるときとは、違うふうに動き始めます。そこがおもしろいですね。

 エネルギーも感じます。

――エネルギー?

 何か、元気になるんです。

 ワハーンに行ったときも、中国からカラコルムハイウェイを使ってパミール高原を通り、パキスタンのフンザまで車で行って、そこからは馬と徒歩でテントを張りながらアフガニスタンに入りました。標高3000メートルから5000メートルというところを行くんです。

 空気が薄いから呼吸が苦しくて、体は疲れるんだけれど、感覚が冴えてくる感じがしました。

――よく長期間、山に入るとあまり食べなくてもすむといいますね。

 空気中のエネルギー値が高いんじゃないでしょうか。

 ヨガでは、空気中のエネルギーのことを「プラーナ」というんですが、それがすごく高いんじゃないかなと思うんです。