第1回 田邊優貴子「不本意ながら、極ガール??」

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 本人がまったく気にしていないとは言え、そんなふうに女性が3度も南極で、風呂・トイレもない場所に数カ月滞在して研究調査をしていることもあってか、以前、「極ガール」というタイトルで連載をしないか? と出版社から話を持ちかけられたことがあります。

 しかし、そんなあまりにもポップでキャッチー過ぎるタイトルと、何よりも「ガール」と名乗るには図々しいであろう自分の年齢にひどくたじろぎ、私はそのタイトルを涙ながらに(?)かつ丁重にお断りしたのでした。

 さてさて、南極で生き物と言えば、ペンギン? アザラシ? なんて聞かれたりしますが(もちろん南極にホッキョクグマはいませんよ)、私の研究は南極の湖の中に棲息する植物が対象です。

 南極と言えば、真っ白で寒くて暗い、雪と氷に閉ざされた世界、こんなイメージを持つかもしれません。でも、全く氷に覆われていない地面が剥き出しになった場所が南極大陸上にはわずかながら存在するのです。そしてそこには、昭和基地周辺だけでもなんと100個以上もの湖が。

 これだけでもなかなか想像がつかないですよね。
 けれど、驚くのはそれだけではないのです。