第12回 ワンダーフォーゲル 前編

「ワンダーフォーゲル」とはドイツ語で「渡り鳥」を意味します。

 もともとは、19世紀後半、急激な近代化の波に危機を感じた若者たちが、自然とのつながりを求めて、ふたたび野山に出かけようと呼びかけた、ドイツの青年運動でした。

 日本も、その影響を受けて、さまざまな大学でワンダーフォーゲル部(以下ワンゲルと略す)が設立されました。

 しかし、ぼくが入学した当時は、新入生の目から見れば、山岳部との境界もあいまいな、山登りをする部活のひとつでした。

ジャックパインの実を抱え、見晴らしのいい岩の上にやってきたアカリス。(写真クリックで拡大)