栃本さんは、次世代が育ちにくい環境になっているかもしれないと述べる。

「ダムなんかがあると、上流からの泥を出すでしょう。また、採石場があると、石の粉が川の中に積もる。オオサンショウウオの子どもが、石の下に潜れない。それどころか石にコケが生えないし、餌になる水生昆虫も育たない。そうだと、繁殖(産卵・孵化)は成功するけど、子どもが育ちにくいですよ」

 ただ、悪い環境の場所ばかりでもない。

「たとえば、この川の石、全部めくったら、出てくると思いますよ。石の下って、ふつうに歩いても見えないから。あと、本流じゃない、谷間で生活するのもいるでしょうしね。そういうのが降りてきて本流に来る。だから、まだまだ新規登録っていう個体が出てくるわけです」

 というわけで、オオサンショウウオの次世代問題は、心配要素がありつつも、まだ良い環境も残されているところもあるということらしい。

この連載の前回の
記事を見る

この連載の次の
記事を見る