第4回 「謎の首切り死体事件」の犯人は?

「首切り」に遭った野生の個体の標本。(写真クリックで拡大)

「川で調査をしていたら、首を噛みきられて死んでいる死体が転がっていたわけですよ。誰がこんなことするんだ、とまず人間を疑いましたね。そうしたら水族館の水槽でもそういうことが起こった。スパッと切れてるんで、ナイフでやられたんかと思ってガラスの向こう側の水槽に展示替えしたんです。それでもまた同じことが起きて。よくよく考えると、川で死体を拾うのはほとんど9月。要するに繁殖期ですよ。それも、オスばっかり死んでると。これはオス同士のバトルがあるんかなと」

 実際にオス同士の闘争は観察されるようになり、今では「謎の首切り死体」は巣穴をめぐるオス同士の闘争ということで決着がついている。

 もっとも、「観察」を続けると、それとはまた別のストーリーが見えてくるから油断ならない。