第4回 「謎の首切り死体事件」の犯人は?

 栃本さんは、自分のことをまるで笑い飛ばすように言う。

「サッカーじゃないですけど、ぼくはロスタイムを走ってるとこですから。いつホイッスルが鳴って、コロっといってもおかしくない。でも、こんなすばらしい環境を自分1代で終わらせたらもったいない。子どもたちへの環境教育の場が続いていってほしい。それで、ぼくをバックアップしてくれる人達や、それから地域の人達も──過疎化の激しい地域ですから、村興しに何とかしなきゃいけないってことで、NPO法人として組織化しようということになって、平成20年(2008年)の8月に県から認証をもらったんですね」

何世代にもにわたるバトンタッチが欠かせない。(写真クリックで拡大)

 オオサンショウウオの研究は4世代、5世代の研究でやっと一通りのことが分かると考える栃本さんにとって、世代交代を意識するのは当然のことだろう。ましてや、「このすばらしい環境」と言われて、素直に納得してしまうだけの本当に素晴らしい自然環境であり、誰もがうらやむ「城」なのだ。さらに、環境教育や村興しになるというなら、「継続」の意味はさらに高まる。