「胃袋のあたりからマイクロチップの反応が出たわけです。本当は左肩に埋め込んでいるから、そんなとこから反応があるわけない。つまり、そいつ、40センチもある大きな餌にありつけたというのは、運がいいわね。そういうやつが、グーッと伸びるんじゃないかな」

 なんと、オオサンショウウオの共食いの事例なのだが、長い間、調査をしているとこういうことに出会う。

 ちなみに、今のところ報告されている最高齢のオオサンショウウオは、岡山で116歳で死んだものだそうだ。ところが、その年齢の信頼性はいまひとつだという。かつて食用にしていた地域で、川から獲ってきたものを池に住まわせて養う習慣があった。40センチメートルでとってきてそれから何年間、池にいたという計算だそうなのだが、まず最初の時点の年齢もはっきりしていないし、途中で別の個体と入れ替わっていたとしても分からない。

 これまでのところで、もっとも信頼できる最長の飼育記録は、実は日本ではなく海外だそうだ。

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