第3回 オオサンショウウオの知られざる生態

オオサンショウウオの一生
 幼生は、外鰓(がいさい)を持ち、巣立つ時点では全長4センチメートルほどで全身まっ黒。川底の礫の下などに潜み水生昆虫などを食べていると考えられる。4~5年かけて全長20~25センチメートルくらいになったところで、外鰓がなくなって変態が完了する。

 変態後の成長速度は、1年あたり1センチメートルに満たない。水族館であえて多くの餌を与えて飼育したところ、5年で50センチメートルにまで成長した例があるが、野生の環境下では厳しいようだ。

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 繁殖に参加するようになる年齢は野生では分からないが、世界で唯一継続的な繁殖実績がある広島市安佐動物公園では、飼育下うまれの個体が16歳9ヶ月で産卵に成功している。

 これまで知られている記録の中で、信頼できるものとして最大の個体は、2002年に死亡した広島県の150.5センチメートルのものだ(安佐動物公園の動物科学館に標本が展示されてあり、来園者は自由に見ることができる)。

 といったところ。もっと様々な事例が観察されているし、いくらでも書き連ねることができそうだが、とりとめがない。

 でも、重要なことをひとつ書かずにおいた。

 栃本さんがかつて、子どもたちから聞かれた「何年生きる?」という素朴な疑問への回答は?