第3回 オオサンショウウオの知られざる生態

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 オオサンショウウオについて分かっている目下の知見をまとめてみる。栃本さんや、各地にいる自主的な研究家、さらにはオオサンショウウオの飼育下繁殖に日本で唯一継続的に成功している広島市の安佐動物公園(園内だけでなく、野生での保護・調査も行っている)などの研究で分かったことをざっくりと。

一日の活動
 基本的に夜行性。しかし、それほど厳密でもなく、活動的な繁殖期前の夏季には昼間も動いている個体も、見受けられる。これは繁殖に適した巣穴を探しているためと考えられる。

 一般には下流に顔を向けて河床に陣取り、典型的な待ち伏せ型の狩りをする。口の前を通った獲物を、がぶっと水ごと丸呑みにする。かつてはサワガニが好物と言われていたが、結局、待ち伏せているところに通ったものなら何でも食べるようだ。胃の中からカエル、ヘビ、ネズミ、モグラ、キリギリス、イシガメ(甲羅は消化しにくいだろうに! でも消化している)、さらには人間が捨てた生ゴミ、といったものが出てきたこともある。昼間、不用意に河床の岩の下に手を入れた人が噛まれることも。

プールの機械室を改造して作ったミニ水族館。保護した卵を育てつつ、研究所では飼育下での研究も行っている。(写真クリックで拡大)