第2回 「オオサンショウウオって何年生きるの?」

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「直接のきっかけは、文化庁から依頼を受けた3年計画の調査です。1975年ですから、37年前ですね。このあたりにいると聞き込みして、川に入って。でも、3年間じゃね。調査の方法も確立されてない、調査道具も分からない状態からスタートして、糸口がやっとつかめたぐらいで終了したわけですよ」

 調査を終えても、栃本さん自身は終わったつもりになれず、水族館での仕事の合間をぬい、川へと通うようになった。

「それまでのオオサンショウウオの研究は、個体識別をあまりしてないんですね。それで標識を着けようと。ウミガメ用のやつとか、鳥用のやつとか、10種類ぐらい試してみたんですけど、何しろ川岸の狭い穴に入るので植物の根や何かにひっかかって取れてしまう。じゃあ、体の模様で識別できるんじゃないかということで、1500頭以上登録しました。14年前からマイクロチップを埋め込めるようになって、それは850以上」

 結局、調査地に棲息するオオサンショウウオを個体識別して、徹底的に追いかける、という方法に落ち着いていくわけだが、それに加えて、別系統の仕事も加わっていった。