第1回 激録・オオサンショウウオ夜間調査

 ぼくたちが歩いた沢は、ダムとダムに挟まれたわずか10キロあまりのごく短い区間のうち、さらに短い200メートルほどだ。オオサンショウウオの個体密度が高く、日本で一番(ということは世界でも一番)集中して研究が行われてきたところだという。ちなみに、名前が出てきたトチモトさんは、この場所で調査を始めた人物であり、ハンザキ研究所の創始者・所長でもある。

 なにはともあれ、研究員・田口さんによるオオサンショウウオの計測が始まった。

 持ち運んでいた雨樋のようなものは全長測定器だ。中に入れて、落ち着かせたところで内側に貼られた目盛りを読む。

 全長は88センチ。なんという大きさ!

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 しかしこれでも、このあたりでは標準的な大きさで、前夜には1メートル超えの個体2頭に出会ったという。日本の川で出会う生き物では最大級の巨体といえる。

 体重4.15キログラム。さすがにがっしりした体つきに見合った体重だ。

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