カメ吉くんは、もともと久慈の漁師さんの網に入りました。そしてもぐらんぴあのみなさまに大事に育てられて大きく成長しました。今は青森県八戸の水産科学館「マリエント」のみなさまに預けられ、「もぐらんカメ吉くん」と呼ばれ、とっても大事にされています。その後、久慈駅前の家具屋さんの建物を水族館にされると聞きました。ぜひ何かお手伝いをさせていただきたいと思ったのです。

――寄贈された魚は、さかなクンの「フィッシュハウス」から来たと大人気だそうですね。

 はい。去年11月に定置網に入った全長が37センチもあるサザナミフグを、「ポンちゃん」と名付け、大事に飼っていたのですが、「もぐらんぴあ・まちなか水族館」再開のお話を聞いたとき寄贈することを決めました。

 サザナミフグは体形がコロコロと丸く顔つきがかわいくて、背中の水玉とお腹のさざなみの模様もきれいです。きっと可愛がってくれると思いました。 

 また漁師さんの網に入ったときは産まれたてだった3匹のカスザメの赤ちゃんたちも、よく食べて育ったので寄贈することにしました。ほかには、ハコフグ、オキゴンベ、ホウボウなど、約40匹のお魚たちです。お魚をお贈りするために品川水族館のみなさまがたくさんのご協力をしてくださいました。その後、「まちなか水族館」にうかがったら、とっても元気でみなさまに愛されていて、うれしかったです。

――館山の海と魚との出会い、いろいろと楽しいエピソードがありそうですね。

さかなクンにもってきていただいたお魚の骨格標本。「さて、このお魚はなんでしょう」とさかなクン。ヒントは頭から生えたツノのようなモノ。これでわかったら相当なお魚マニアでは。(写真クリックで拡大)

つづく

さかなクン

東京都出身。東京海洋大学客員准教授。魚について膨大な知識と豊富な経験をもち、「ギョギョ!」が口癖の明るいキャラクターにより、子どもからお茶の間まで人気を誇る「お魚らいふ・コーディネーター」。2010年には絶滅したと考えられていたクニマスの再発見に貢献した。NHK総合「ごきげん歌謡笑劇団」、TBSラジオ「大沢悠里のゆうゆうワイド」(火曜日)にレギュラー出演中。イラストレーターやコラムニストとしても活躍し、多数の連載を抱える。『さかなクンと中村征夫の海のおさかな大百科〈1〉サンゴの海のかわいいさかな』(新日本出版社)、『おしえて! さかなクン』 全3巻(角川つばさ文庫)など、多数の著書がある。「さかなクンオフィシャルホームページ」http://www.sakanakun.com/


高橋盛男(たかはし もりお)

1957年、新潟県生まれ。フリーランスライター。自動車専門誌の編集を手がけたのちフリーライターに。JR東日本新幹線車内誌「トランヴェール」、プレジデント社「プレジデント」「プレジデントファミリー」などに執筆。

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