今度は残り半分のタネがついた方を口の中に含んでみると、これがなんと、濃厚な旨味がタネの周りに濃縮されている!
 このタネを、飴玉のようにしゃぶるのも乙なものだった。デイジーさん家族にとってもこれは新発見だったみたいだ。

 僕なりには、ペヒバジェパイなんかがあってもイケるのでは?と想像しつつ、一人よだれが出そうになる次第である。

 ペヒバジェの話が長くなったので今日はここまで。次回はコスタリカおやつ探検のメインディッシュ「タマル・アサド」。ばっちし作り方を紹介しますので、お楽しみに~。

チョンタドゥーロ(学名Bactris gasipaes)というヤシの木の実のことを、コスタリカ(とニカラグア)ではペヒバジェと呼んでいる。原産は中南米。木はスラッと細く、高さは10メートル以上にもなる。実はてっぺん辺りに房になって垂れ下がる。木の幹には硬い針のような黒いトゲトゲが所せましと突き出ている。
実は硬く、ずっしりと重い。皮に少し光沢があり、表面の茶色い傷もきれいな模様になっている。中の実には全く支障がないようだ。
包丁の先を使い、ひねってこじ開けるように実をへたから外していく。
実を半分に切るとこんな感じ。中央にこげ茶色の丸いタネが陣取っている。周りは柿色で繊維質が多そうだ。
タパ・デ・ドゥルセ(サトウキビ汁を固めた砂糖)の小型のもので、一粒は2×2センチほど。これを3つ4つ鍋の中に入れる。タパはふた、または栓の意味、ドゥルセは甘いものを指す。訳すと「甘いふた」。この小さい角砂糖サイズの「ふた」はタピータス・デ・ドゥルセ「ちっちゃな甘いふた」と呼ばれている。
できあがったペヒバジェ。皮をむいたら簡単にパカッと割ることができる。温かいうちに食べた方が美味しいけど、冷めてもまあまあオッケーです。右のように、お好みでマヨネーズを付けると、また美味です!

メレンダ千春

海外に行けば、どこを見ずとも行くのはスーパーのおやつ売り場という、激甘から激辛まで味の守備範囲は360度のライター。最初の異国のお菓子との出会いは、アメリカに住む遠い親戚のおじさんが日本を訪れる度にお土産にくれた、キラキラ光る水色の紙でキャンディーのように包装されたチョコレート。ミルクの味が濃くて、おいしかったな~。インパクトのあるおやつを求めて、日々邁進中。

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