第3章 1901-1920 もっと写真を!

第2回 ナショジオの7大編集方針

 史上最大級の火山災害をセンセーショナルに伝えた「1冊まるごとマルティニク島大特集号」が出た翌年の1903年は、『ナショナル ジオグラフィック』にとって記念すべき年となりました。

 グロブナーがようやく編集長になると同時に、協会の役員にも選ばれ、名実ともに雑誌と協会の全実権を手に入れたのです。

 グロブナーはこの年、雑誌づくりのほかにも注目すべき仕事をしています。今回はその主な2つをとりあげます。

 ひとつは旗でした。

 旗? 

 なぜそんなものが大事なのか、と思われる方もいるでしょう。しかし、ナショナル ジオグラフィック協会にとってはとりわけ意味のあるものでした。

 考えてみてください。たとえば、探検隊や登山隊が目的地についたときに何をします?そう、立てるんです。旗を。

 だから、しばしば探検隊を派遣することになる協会にとって、旗はゼッタイに必要なものでした。