第5章 現地から届いた手紙 後編

《2月26日
チューレ基地にたちよりました。基地にて、2月1日より書き始めた日記とフィルムを送ります。
 1月24日 ウパナビック
 2月11日 ゴットソア
   20日 サビシビッ
   26日 ドンデシ(アメリカ基地)
どうにか無事チューレ地区に犬橇をつけました。
ゴットソア~サビシビックの450kmの無人地帯メルビルベイでは10日費しました。出発に当り、12頭の犬、6頭のアザラシ約500kgばかり積んで出発。前半、悪天に視界きかず磁石と地図をたよりに航行。中間にきたときカナダよりに海氷を沖合いに出すぎて、新氷に出てしまい、橇と犬を海水におとしてしまい、私はどうにか海水からまぬがれることができ、濡らすことがありませんでしたが、装備とカメラなど濡らしてしまいました。幸い、トランクの中に入れていたカメラが水からのがれました。橇にはアザラシ3頭積んでおり、重要も300kg近くあったものの、トランクの浮力でそりは沈むことなく、犬を氷の上に上げた後、犬のたづなを引き上げて、そりを引き上げることができました。
白熊の新しい足跡を見つけるも、狩をする余裕なく一路サビシビックに悪天にも続行し、10日間で無事サビシビック入りすることができました。
ゴットソア~サビシビック間、厳しかったものの、サビシビックで厚い村人の歓迎を受け総てを忘れ、再び新しい次の旅へついております。