前日、前々日も、その場所にネコが集まるのを見ていたんです。南斜面で日当たりがいいから、日向ぼっこに来るんですよ。

 だから、あらかじめその場所に行って、ネコたちが来るのを待っていたんです。これも、撮る動物の生活を見ることが大事という例ですね。

1994年12月号。(写真クリックで拡大)(画像:編集部)

――さて『ナショナル ジオグラフィック』の表紙を飾ったもうひとつの写真に、1994年のスノーモンキーがありますね。雪玉を持って遊ぶ子ザルの写真。

 あれは、動物の遊んでいるシーンを集めているので何かないかという話で来たんです。表紙にするという知らせはなかった。いきなりですね。

――地獄谷のサルを撮った『スノーモンキー』は撮影にどれくらいかけたのですか。

 1994年から3年間通いました。でも、地獄谷のサルを最初に撮ったのは15歳のときですから、ずっと撮ってはいたんですがね。

『ナショナル ジオグラフィック』の表紙になった写真を撮ったのは、立花隆さんの『サル学の現在』がきっかけです。そのなかに、サルが雪玉を持っている小さな写真があったんですよ。

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