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ナショナル ジオグラフィック日本版 2011年11月号

地中に眠る騎士の財宝

Photograph by Robert Clark

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  • 2009年、スタッフォードシャーの農地で発掘された3500点もの宝飾品のかけら。多くは金を使った武具の飾りで、狭い空間に詰め込むためか、ねじ曲がり、折られたものもある。<br /><br />所蔵: BIRMINGHAM MUSEUMS AND ART GALLERY; POTTERIES MUSEUM AND ART GALLERY, STOKE-ON-TRENT
  • 華やかな宝飾品が、兵士たちの地位を示す。戦場では、剣やおの、やりがぶつかり、火花を散らす血なまぐさい接近戦が展開された。
  • ローマ皇帝ハドリアヌスが建設させた長城は、ピール・クラッグスと呼ばれる場所で崖の上に沿って築かれている。この高さからなら、兵士たちは数キロ先まで見渡せたことだろう。
  • 自宅近くの農地で、財宝のありかを教えてくれた金属探知機を構える発見者のテリー・ハーバート。「お宝は見つかるべくして見つかった」と語る彼は、財宝の評価額約4億2400万円の半分を受け取った。
  • イングランド北部に117キロにわたって続くハドリアヌスの長城。建設を命じた2世紀のローマ皇帝にちなんで名づけられた。ローマ帝国の領土を、北の“異邦人”ピクト人から守るために築いた防壁だ。だが、ローマ人が撤退すると、北の部族は国境を越えて押し寄せてきた。
  • 農場主のフレッド・ジョンソンは、スタッフォードシャーの財宝が発見された土地の所有者だ。英国の法律に従い約4億2400万円の半分を受け取ったあとも、以前とあまり変わらない生活を送っている。「お金のやりくりを気にしなくて済むようになりました」と彼は言う。「借金がないとよく眠れます。もうぐっすりですよ」
  • 彩色が施されたこの福音書は、リッチフィールド大聖堂の聖チャド聖堂を飾るために作られたと考えられる。チャドは、669年から672年にかけてリッチフィールドの地で最初の主教を務めた人物だ。この時期は、スタッフォードシャーの財宝の時代とおおよそ一致する。
  • 全長わずか4センチの飾り。釘穴が開いており、馬のように見えるが、熊、雄豚、狼とも考えられる。金がとけるぎりぎりまで加熱して渦巻き模様を接着していく技術は、かなり高度なものだ。<br /><br />所蔵: BIRMINGHAM MUSEUMS AND ART GALLERY; POTTERIES MUSEUM AND ART GALLERY, STOKE-ON-TRENT
  • 6世紀後半、スコットランドにキリスト教を伝道した聖コルンバの枕と伝えられる石。彼を中心とするスコットランドの修道士たちがイングランドに信仰を広めた。
  • 無上の栄光<br /><br />当時のかぶとの想像図。鉄を金づちでたたいて成型してあり、おそらく馬のたてがみや羊毛で内張りされていた。<br /><br />資料提供: Kevin Leahy, Portable Antiquities Scheme
  • 無上の栄光<br /><br />馬の頭をかたどった飾りは、馬のたてがみで作られた前立にあしらわれていたと思われる。<br /><br />所蔵: BIRMINGHAM MUSEUMS AND ART GALLERY; POTTERIES MUSEUM AND ART GALLERY, STOKE-ON-TRENT
  • 無上の栄光<br /><br />財宝の中に見つかった精緻な細工の頬当てはかぶとの一部だった可能性がある。<br /><br />所蔵: BIRMINGHAM MUSEUMS AND ART GALLERY; POTTERIES MUSEUM AND ART GALLERY, STOKE-ON-TRENT
  • 折り曲げられた金の細長い板。イスラエルの民がシナイ山を出発するときのモーセの言葉が両面に刻まれている。キリスト教に改宗した者に与えられる十字架の腕部分を飾っていたとみられる。<br /><br />所蔵: BIRMINGHAM MUSEUMS AND ART GALLERY; POTTERIES MUSEUM AND ART GALLERY, STOKE-ON-TRENT
  • 聖遺物<br /><br />ガーネットと、おそらくガラスをはめ込んであった金の十字架は、土中に埋める前につぶされたようだ。<br /><br />所蔵: BIRMINGHAM MUSEUMS AND ART GALLERY; POTTERIES MUSEUM AND ART GALLERY, STOKE-ON-TRENT
  • 聖遺物<br /><br />祭壇を飾ったり、戦場に持ち込まれたりした当時の十字架を再現したイラスト。<br /><br />資料提供: Kevin Leahy, Portable Antiquities Scheme
  • 手軽な武器<br /><br />宝石をあしらった柄頭と環は、「セイアクス」と呼ばれる軽い短剣の柄を飾っていたと考えられている(上は再現イラスト)。柄は骨や象牙で作られていた。片刃のセイアクスは通常は片手で持ち、狩猟用ナイフとしても使えるので、一般的な長い剣より用途は広い。細かい模様の入った鉄と鋼の刃は武器の重要な部分のはずだが、財宝からは1点も見つかっていない。<br /><br />資料提供: Kevin Leahy, Portable Antiquities Scheme
  • 手軽な武器<br /><br />宝石をあしらった柄頭と環。<br /><br />所蔵: BIRMINGHAM MUSEUMS AND ART GALLERY; POTTERIES MUSEUM AND ART GALLERY, STOKE-ON-TRENT
  • 2009年にスタッフォードシャーの農地から発掘された約3500点の財宝は、ほとんどが金を使った武具の飾りだ。たとえばこの鞘(さや)の飾りには、ガーネットと青いガラスがはめ込まれている。財宝の多くは、非常に小さく、硬貨1枚ほどの重さもない。<br /><br />所蔵: BIRMINGHAM MUSEUMS AND ART GALLERY; POTTERIES MUSEUM AND ART GALLERY, STOKE-ON-TRENT
  • かぶとに付ける飾り<br /><br />所蔵: BIRMINGHAM MUSEUMS AND ART GALLERY; POTTERIES MUSEUM AND ART GALLERY, STOKE-ON-TRENT
  • 十字架のペンダント<br /><br />所蔵: BIRMINGHAM MUSEUMS AND ART GALLERY; POTTERIES MUSEUM AND ART GALLERY, STOKE-ON-TRENT
  • 剣の柄頭(つかがしら)<br /><br />所蔵: BIRMINGHAM MUSEUMS AND ART GALLERY; POTTERIES MUSEUM AND ART GALLERY, STOKE-ON-TRENT
  • ワシの頭部を模した渦巻き形の飾り<br /><br />所蔵: BIRMINGHAM MUSEUMS AND ART GALLERY; POTTERIES MUSEUM AND ART GALLERY, STOKE-ON-TRENT
  • 剣の柄(つか)の飾りと見られる道具。動物の形を模したものらしいが、どんな種類の動物かは専門家にも判別できていない。アングロ・サクソン人の研究者ケビン・レイヒーは言う。「まったくやっかいですよ。何の動物なのか、まるで想像もつかないんです」<br /><br />所蔵: BIRMINGHAM MUSEUMS AND ART GALLERY; POTTERIES MUSEUM AND ART GALLERY, STOKE-ON-TRENT
  • 剣の柄の飾り<br /><br />所蔵: BIRMINGHAM MUSEUMS AND ART GALLERY; POTTERIES MUSEUM AND ART GALLERY, STOKE-ON-TRENT
  • 銀の薄片<br /><br />所蔵: BIRMINGHAM MUSEUMS AND ART GALLERY; POTTERIES MUSEUM AND ART GALLERY, STOKE-ON-TRENT
  • 金とガーネットで作られたこのボタンは、鞘をベルトに止める道具と考えられる。高価な材料と見事な細工からは、これらの財宝の重要性がうかがえる。ケビン・レイヒーは言う。「おそらく王族の道具だったのではないでしょうか。これほどの物を揃えられるのは、王族以外に考えられません」<br /><br />所蔵: BIRMINGHAM MUSEUMS AND ART GALLERY; POTTERIES MUSEUM AND ART GALLERY, STOKE-ON-TRENT
  • 装飾の施された板<br /><br />所蔵: BIRMINGHAM MUSEUMS AND ART GALLERY; POTTERIES MUSEUM AND ART GALLERY, STOKE-ON-TRENT
  • ガーネットをあしらったピラミッド形のペンダントには、まだ泥がこびりついている。修復作業員は、金に傷を付けないよう、ピラカンサという植物(トキワサンザシの仲間)のとげを使って丁寧に泥を落としていく。<br /><br />所蔵: BIRMINGHAM MUSEUMS AND ART GALLERY; POTTERIES MUSEUM AND ART GALLERY, STOKE-ON-TRENT
  • 長さ10センチほどの宝飾品。用途は謎だが、自動車のブレーキライトと同じ作用で、金の細かい格子模様が、ガーネットの光の反射を増幅させている。<br /><br />所蔵: BIRMINGHAM MUSEUMS AND ART GALLERY; POTTERIES MUSEUM AND ART GALLERY, STOKE-ON-TRENT

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