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ナショナル ジオグラフィック日本版 2011年11月号

シリーズ 70億人の地球 断絶するアフリカの楽園

Photograph by Joel Sartore

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  • ウガンダのクイーン・エリザベス国立公園で、木の上にたたずむライオン。
  • 内戦で荒れ果てたコンゴの北キブ州では、武力による支配が今もまかり通る。この地域に拠点を置く多数の武装勢力の一つ「マイマイ・キフアフア」の民兵が道路で銃を突きつけ、村人や旅行者から金を脅しとる。この20年近く、土地や鉱物資源、権力をめぐる抗争が続き、住民たちは気が休まることがない。
  • 直径1.5キロの火口からガスを噴き上げるコンゴの活火山ニイラゴンゴ。ひとたび噴火すれば、200万人が被災するおそれがある。この地域では、地球のプレート運動によって東アフリカを東西に引き裂く地溝帯が生まれ、活発な火山活動が何百万年も続いている。
  • コンゴ東部の紛争地帯に位置する都市ゴマ。トタン屋根の粗末な家が密集して並ぶ。村を追われた難民、兵士、混乱に乗じて稼ごうとする業者、援助機関の職員らが流入し、人口は爆発的に増えている。危険な火山ガスを蓄えるキブ湖とニイラゴンゴ山に挟まれたこの都市には、過去に溶岩が流れ込んだ跡が残る。
  • ウガンダのクイーン・エリザベス国立公園。ゾウの群れが自由に移動できる広大なサバンナが残されている。1980年代に密猟で減ったゾウの生息数は、2500頭まで回復した。公園の外では、畑を荒らすゾウは害獣として村人に殺される。ゾウが入れないよう畑の周囲に溝を掘ることで、事態は改善されつつある。
  • ウガンダのカゴンベ森林保護区。木々が焼き払われた荒れ地を横切って、市場からサトウキビを運んできた女性が不法居住者の集落に向かう。こうした焼け跡でトウモロコシなどの作物を育てながら、3000人ほどが保護区に暮らしている。住人の多くはほかに行く場所がない。しかも、保護区のレンジャーには政治的な圧力がかかり、彼らを締め出せない。
  • 雨林の茂みから、絶滅危惧種のマウンテンゴリラが手を突き出す。ウガンダのブウィンディ原生国立公園で。この公園と、コンゴ、ウガンダ、ルワンダにまたがるビルンガ山地には、780頭前後のマウンテンゴリラが生息している。
  • 緑の畑が連なる、ルワンダ北西部ムサンゼ近郊の高地。上空から見ると牧歌的な風景に見えるが、地上の現実は厳しい。この農業地帯では、人口が増えすぎて土地が不足し、農民たちは土壌の浸食が進む急斜面を端から端まで必死に耕している。100万人の死者を出した1994年の大虐殺の背景にも、深刻な土地不足があった。
  • 森で作られた木炭はゴマのにぎやかな市場に運ばれ、1袋17ドルで売られる。この地域には電気が通っていないため、ほとんどの家庭は炊事や湯を沸かす際に木炭を使う。木炭生産を取り仕切っているのは、武装勢力だ。ビルンガ国立公園に侵入した武装勢力はこれまでに、森林の破壊を食い止めようとした数十人のレンジャーを殺害している。
  • アルバート湖のウガンダ側では、1960年代に760艘(そう)だった釣り舟が、今ではほぼ6000艘まで増えた。少年が網で捕まえたのは小魚ばかりだ。ナイルパーチやティラピアといった大型の食用魚の漁獲量は大きく落ち込んだ。
  • 森林面積も縮小の一途をたどる。コンゴでは、森の硬木を伐採して作った木炭が袋詰めされて、自転車で市場に運ばれる。
  • コンゴの北キブ州シャシャ村にある救援施設を訪れた女性たち。家や畑でレイプされて妊娠し、心身ともに傷ついた彼女たちの中には、自宅を追い出された人も多い。この村では、民族紛争の武器としてレイプが利用されていると、救援活動家たちは言う。政府軍の兵士や武装勢力の民兵によるレイプ被害を受けた女性は、この村だけで800人以上にのぼる。
  • 人口が密集している地域にも、広大な空間は残っている。火山の噴火によって形成された湖が点在するクイーン・エリザベス国立公園もその1つ。アルバーティーン地溝帯では1920年代から1960年代にかけていくつもの保護区域が誕生したが、もしこの努力がなければ、こうした自然が今日まで残っていたかどうか疑わしいと保護活動家たちは言う。
  • ブウィンディ原生国立公園で、人間が近づく気配に、幼いゴリラが脅え、母ゴリラが警戒する。1991年にこの公園が設立されると、村人たちは森で蜂蜜や木材を手に入れられなくなり、不満を募らせた。今では、ゴリラ観察ツアーの売り上げの一部が住民に還元されている。人口が増えて自然が失われていくこの地域で、これはささやかな成功例だ。
  • 作物の栽培のために開墾された土地が、クイーン・エリザベス国立公園の東の境界線ギリギリまで迫っている。そこには緩衝地帯など存在しない。
  • クイーン・エリザベス国立公園の火口湖の端を歩くアフリカスイギュウ。塩分を含む泥に足跡をつけていく。
  • アルバート湖畔の村キリャンボガ。大きな漁網が干されている。乱獲によって漁獲量が減ったため、村人たちは目の細かい違法な漁網を使うようになった。蚊帳まで持ち出してありったけの魚を捕ろうとするため、まだ成長しきっていない小さな魚も網にかかってしまう。こうした行為が、湖の魚の減少にさらに拍車をかけている。
  • エドワード湖からほど近い、ビルンガ国立公園内の集落で、通りをパトロールする政府軍の兵士。彼らの仕事は民兵の攻撃から市民やレンジャーを守ることだ。
  • タンザニアのカサンガ港で、リエンバ号の船倉にセメントを積み込む作業員。この船は100年近くにわたり、タンガニーカ湖で荷物や人を運んできた。
  • 植民地時代の名残であるロバート・コリンドン号のそばで、のんびりとくつろぐアルバート湖の漁師。英国から持ち込まれたこの船は、1930年代には人や荷物を乗せて湖を行き来していたが、1962年にウガンダが英国から独立を勝ち取った後に沈没してしまった。あるいは、船底に穴を開けて故意に沈められたのかもしれない。

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