第3回 例外こそが大きな喜び

 雲間から斜めに差してくる光、おぼろげな朝夕の風景、そういう光が好きなんです。

 海外でも意外に思われたのは、雨の中での写真でした。

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 それまでアフリカといえば、燦々と太陽が降り注ぐ写真がふつうだったんです。僕は、雨の中のチーターの親子を撮ったりしているわけです。アフリカなのに、なぜ雨が降っているの? と思われたようです。

 現地でも「雨なのに撮影に行くのか」とレンジャーによく聞かれました。「雨だから行くんだよ」と僕は答えていましたけれど。

――雨の写真はアフリカらしくないと思われていたんでしょうかね。

 アフリカは、常に強い日差しが照りつけていて、砂漠のように乾いた大地で動物たちが生きているという固定観念があるんでしょうね。

――確かに、アフリカと聞くと最初に思い浮かぶイメージはそれです。

 日本で暮らしている人には想像もつかないくらい、乾期と雨期の違いは激しい。

 乾期はカラッカラで、文字通りの荒野です。でも、雨期になるとたちどころに草が芽吹いて緑の大草原になるんです。