第2回 “命のつながり”を求めてセレンゲティへ

――その生きものにとって居心地のよい場所を見ていくわけですね。

 あとは風向きとか、草食動物の動きとか、地形とか……。

 今やっているネコの撮影でも、それは同じですよ。ネコの居心地のよさを一番に考えて、この町だとこういうところがネコは過ごしやすいだろうと。そこから探しますね。

 動物を撮るときは、その動物がどういう生活をしているかを、よく観察することが大事です。しかし、そのことに気づかされたのは、セレンゲティに入って3カ月後くらいですよ。

 あるでき事がありましてね。それで、僕の自然に対する見方が大きく変わったんです。

――岩合さんの何が変わったのか。それはとても興味深いですね。

つづく

岩合光昭(いわごう みつあき)

1950年、東京生まれ。動物写真家。19歳のとき訪れたガラパゴス諸島の自然の驚異に圧倒され、動物写真家としての道を歩み始める。以来、地球上のあらゆる地域をフィールドに撮影を続けている。30カ国以上の国々を取材した『海からの手紙』で木村伊兵衛写真賞を受賞。アフリカのセレンゲティ国立公園で撮影した『おきて』(小学館)は全世界で15万部を超えるベストセラーになる。近刊の『どうぶつ家族』『いぬ』(クレヴィス)、『パンダ』(新潮文庫)などのほか、多数の写真集がある。


高橋盛男(たかはし もりお)

1957年、新潟県生まれ。フリーランスライター。自動車専門誌の編集を手がけたのちフリーライターに。JR東日本新幹線車内誌「トランヴェール」、プレジデント社「プレジデント」「プレジデントファミリー」などに執筆。