第2回 “命のつながり”を求めてセレンゲティへ
――初めてセレンゲティに行かれたのは?
1971年、まだ学生のころ、父(岩合徳光・動物写真家)の助手として行きました。大学を出て、プロカメラマンになってからも何度か行っています。
でも、いつも短期間の撮影。セレンゲティに滞在できるのが長くて3日か4日ほど。セレンゲティの良さが自分の中で消化しきれないんです。2度目に行ったころから、ここは本当にすばらしい、時間をかけて撮りたいと思うようになりました。
――セレンゲティにはご家族も一緒に行かれましたが、現地に1年半住むというのはかなり決心が要ったのではないですか?
我が家の場合、家族で一緒に動くのが当たり前のようになっていたので、頼み込んで一緒に行ってもらうという感じではなかったですね。