第1回 掲載決定は「グッド」の一言

――写真が掲載された反響は?

 すごかったですね。アメリカから1日に200通くらいエアメールが来ました。郵便屋さんが驚いて「お宅はいったい何をやっていらっしゃるんですか?」と。(笑)

 エアメールはファンレターのほかに、プリントを買いたいというのが多かったですね。でも「個人にプリントは提供しません」とお断りして、印刷したものを送りました。

 今にして思うと惜しいことをしましたね。プリントにして売っていたら、ビルが建っていたかもしれない。(笑)

 国内の反響はあまりなかったけれど、1日200通のエアメールは3カ月くらい続きました。ライオンやマウンテンゴリラなど野生動物の研究で著名なジョージ・B・シャラーからも手紙が来ました。うれしかったですね。

――では、その大反響を呼ぶ舞台となったタンザニア、セレンゲティの話へ行きましょう。

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つづく

岩合光昭(いわごう みつあき)

1950年、東京生まれ。動物写真家。19歳のとき訪れたガラパゴス諸島の自然の驚異に圧倒され、動物写真家としての道を歩み始める。以来、地球上のあらゆる地域をフィールドに撮影を続けている。30カ国以上の国々を取材した『海からの手紙』で木村伊兵衛写真賞を受賞。アフリカのセレンゲティ国立公園で撮影した『おきて』(小学館)は全世界で15万部を超えるベストセラーになる。近刊の『どうぶつ家族』『いぬ』(クレヴィス)、『パンダ』(新潮文庫)などのほか、多数の写真集がある。


高橋盛男(たかはし もりお)

1957年、新潟県生まれ。フリーランスライター。自動車専門誌の編集を手がけたのちフリーライターに。JR東日本新幹線車内誌「トランヴェール」、プレジデント社「プレジデント」「プレジデントファミリー」などに執筆。