しかし、住所にある番号はそこからさらに遠く、汗だくになりながらずっと4th streetを歩いていると、前方に道の終点が見えてきました。

〈おいおい、道がなくなってしまうぞ。ここまできて間違えたのかな……〉

 その先は草むらのようでした。あたりにはもう店一つなく、ダルースの町を見渡す丘のうえの住宅地までやってきていました。
 心配になりながらも、もう少し進むと、ようやく右手の一軒家のドアに探していた番号がついているのを見つけました。

〈ヒルサイド・ホステル・インターナショナル……?〉

 意表をつかれたのは、その一軒家が、仰々しい名前からは想像もできない、ただの普通の家だったことです。
 看板も何もありません。2階建てではあったけれど、この辺りの家と比較してもずいぶん小さな家です。世界から大勢の旅行客がやってくるユースホステルだとはとても思えませんでした。

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