第8回 ヒルサイド・ホステル・インターナショナル

 ダルースのバスターミナルの公衆電話から、ユースホステルに電話をかけてみると、男の人の声で、「部屋は満室だけど、寝る場所はある」とのことでした。

〈状況が分からないけど、屋根とトイレさえあればどこでもいい……〉

 さっそくホステルまでの行き方を聞き、言われた通りにダウンタウンの中心部まで出ました。ちょっと遠いけど、そこから歩くのが一番わかりやすいとのことでした。

 ダルースのダウンタウンは、ガラスの輝くミネアポリスの高層ビル群とは違って、すこし寂しげな、レンガ色をした倉庫街のような雰囲気でした。
 町はスペリオル湖にむかって下りてゆく傾斜地にあって、北側の道はすべて坂になっていました。

 湖を背にして、急坂を登っていくと、荷物の重さが肩にこたえました。4ブロックを登りきり、ホステルの住所にある4th Streetに出ました。
 アメリカでは、道路が碁盤の目のように整然としていて、通りの名前さえ間違わなければ、あとは東西を確認して、番地まで歩くだけです。

産まれたばかりのヒナを連れたハリモミライチョウと出会った。
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