特別番外編  「しんかい6500」、震源域に潜る

その2  端的に言うと「ちょっとビビッていた」

1973年に出版された小松左京さん(2011年7月26日に他界された)の「日本沈没」というSF小説がある。

ボクは原作を読んでいないけれど、テレビドラマの再放送を見た記憶があり、子供心にそこで見た「地割れ」に尋常ならざる恐怖を抱いたのを今でも覚えている。そのせいで「地震」=「地割れパックリ→ヒト落ちる→地割れ閉まる」という方程式が頭に刻み込まれてしまったぐらいだ。

「日本沈没」は2006年にも映画が制作されたが、そこにはJAMSTECが全面協力した。「わだつみ6500」と偽名を語る「しんかい6500」やご本名で「ちきゅう」が登場し、JAMSTEC本部のしんかい整備場では草なぎ剛さん演じるシーンが収録されたりした。

そんな縁もあって、普段は滅多に見ない日本のSF映画だけれども、この映画はDVDで見たことがあった。その最後のシーンでは、日本海溝に潜航中激しい地震に遭遇し、巨大な乱泥流に巻き込まれ、あわれ「わだつみ6500」は日本海溝の藻屑と消えてゆく。