フォトギャラリー

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

ナショナル ジオグラフィック日本版 2011年10月号

草原を去る遊牧民

Photograph by Mark Leong

特集ページへ

  • ウランバートルのコンサート会場で、子供の曲芸師とモデルたちがステージ脇で出番を待っていた。
  • 遊牧民の伝統的な住居「ゲル」が密集する地区。ウランバートルの人口120万人のうち半数以上が地方からやって来た遊牧民だが、こうしたゲル地区には水道などの設備がない。遠くには、深刻な大気汚染の原因となっている石炭火力発電所が見える。
  • スマートフォンで動画を見る、オチクー・ゲネンと娘のアヌカ。少し前まで、一家は草原地帯で暮らしていたが、大寒波に襲われ、生活の見通しが立たなくなったため、ウランバートルに移り住んできた。
  • 大寒波で死んだヒツジやヤギを悲痛な思いで処分する、オチクーと義父のジャヤ。2009年から翌年にかけてモンゴルを襲った大寒波により、国内ではおよそ800万頭の家畜が犠牲になった。ジャヤも、大切にしていた1100頭のうち800頭を失った。
  • 雄大な緑の大地が広がるモンゴルは、世界で最も人口密度が低い。面積は日本のおよそ4倍だが、人口は300万人にも満たない。頑健な身体を誇り、遊牧を営み、自立と自由を重んじる文化は草原で育まれた。「ウランバートルにやって来る人々は、遊牧民の気風も持ち込んでいます」と、歴史家のバーバルは語る。
  • モンゴル南部に広がるゴビ砂漠の地下およそ1600メートル。手つかずの銅と金の鉱山としては世界最大とされるオユ・トルゴイ鉱山(トルコ石の丘の意)を、作業員たちが掘り進んでいく。外資系鉱業会社と提携しているこの鉱山で2013年に生産が開始されれば、モンゴルは世界の銅の3パーセントを供給するようになり、GDP(国内総生産)は2倍に跳ね上がるだろう。
  • 毎年恒例の祭典「ナーダム」に備え、競走馬の調教師に指示を与えるハドバーサン。「企業家にとって、ウランバートルは魅力的な町です」と語る彼は、鋭い洞察力と強運、遊牧民特有の気質を武器に、お抱え運転手から不動産業界の実力者にのし上がった。
  • ソヨロン(5歳馬)競馬のゴールを見ようと押し寄せる観客たち。競馬は、ウランバートル郊外で毎年開催される祭典「ナーダム」のメインイベントだ。勝ち馬の汗は、幸運をもたらすといわれている。
  • モンゴル国立近代美術館に「SOS」と題された彫刻作品が展示された。ガスマスクを着けた母親と赤ん坊の姿は、ウランバートルの慢性的な大気汚染を訴えている。挑発的なテーマで物議を醸すモンゴルのアーティストたちは、中国をはじめとする世界中の国々で注目を集めている。
  • ヨーロッパやアジアの商品がずらりと並ぶ、モンゴルのスーパーマーケットチェーン「ノミン」。この店がロシアからの輸入品を扱う国営雑貨店だった頃からは、隔世の感がある。ノミンは、1990年にモンゴルの共産政府が倒れた後に民営化され、ウランバートルの経済が良くなるにつれて品揃えも充実してきた。
  • 10月の寒い夜、酔っ払いを留置所へ連行する警官。ウランバートルの貧困層には、アルコール依存症がまんえんしている。気温がマイナス5℃近くまで下がる冬はさらに危険だ。警官に見つけてもらえなければ、倒れた酔っ払いはじきに凍死してしまう。
  • ナチスドイツの鷹を背中いっぱいに彫り込む、元仏教僧で現在は無職の男性。近年、チンギス・ハーンの残忍さに惹かれてナショナリズムに転向し、ファシストのシンボルを掲げて怒りをあらわにする若者が増えている。彼らは腐敗した政府と外国企業を、モンゴルの窮状を招いた元凶として敵視している。
  • ゲル地区の子供たちが、汚染されたトゥール川で水浴びをする。鉱山開発でモンゴル政府は巨額の利益を得ているが、インフラ整備は資金不足で進まず、仕事を見つけるのも難しい。ゲル地区の住民の約半分は、貧困ライン以下の生活を送っている。
  • 氷点下となった冬の日、ゲル地区で、まきと石炭を売る男性に出会った。彼は毎年夏になると、ロシアとの国境にあるアルタンブラグ近郊の草原に戻り、家畜の世話をする。歴史家のバーバルは、「モンゴル人は、必ず草原へ戻っていきます。私たちには故郷が必要だからです」と語る。「皆、心の中では遊牧民なのです」

フォトギャラリー一覧へ

ナショジオクイズ

こちらは90年代に建てられた、あるテーマパークの写真です。さてどこでしょう?

  • 富士ザウス王国
  • 富士ワイルドブルー王国
  • 富士ガリバー王国

答えを見る

ナショジオとつながる

会員向け記事をお読みいただけます。

ナショナル ジオグラフィック バックナンバー

ナショナルジオグラフィック日本版サイト

広告をスキップ