生物相が激変した5600万年前の温暖化。その痕跡から、化石燃料に頼る現代社会の未来を考える。

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太古の地球温暖化

生物相が激変した5600万年前の温暖化。その痕跡から、化石燃料に頼る現代社会の未来を考える。

文=ロバート・クンジグ 写真=アイラ・ブロック

 5600万年前、大気中の炭素量が急増し、地球の気温が上昇した。その原因はいまだ解明されていないが、一つ確かなことがある。地質学的には“一瞬”の出来事によって、地球上の生き物の運命は変わることがある、ということだ。

 専門家の間でPETM(暁新世/始新世境界温暖化極大イベント)と呼ばれる5600万年前に起きた地球規模の気候変動。2万年ほども続いた温暖化により、地球の気温はおよそ6℃も上昇、海の酸性化も同時に起きたという。この温暖化により、深海に生息した有孔虫の35~50%が絶滅したと考えられている。

 PETMと現在進行している地球温暖化の類似性に着目し、地球の未来を予測する。

編集者から

 5600万年前、北極圏は湿地だった!? 当時生息していた古生物たちの姿をぜひご覧ください(本誌86~87ページ。※ウェブ上では未掲載です)。現在のウマやヒトの祖先がどのような環境で暮らしていたのか、イラストで再現しています。ウマの祖先にあたるヒラコテリウムは、「言われてみればウマっぽい」風貌をしています。ほかにも、聞きなれない名前の、奇妙な姿の生物がたくさん登場しますが、現在とほとんど外見が変わっていない生き物がいるので、探してみてください。(編集M.N)

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