第3回 かつて太陽は連星だった!?

 “原始惑星系円盤”とは、若い恒星の周囲を取り巻く濃いガスが回転してできるもので、そこから惑星が生まれてくると考えられている。

 ぎょしゃ座AB星と呼ばれる年齢100万年程度の若い恒星のまわりの画像を見せてもらった。

 2004年に前代のCIAOで撮影したものと、現在のHiCIAOで撮影されたものでは、まったくディテールが違う。内リングと外リングと二重のリングがあり、その間にギャップがあるのも見て取れる。ギャップの位置に巨大な惑星ができているかもしれない、というのが田村さんのチームの見立てだ。100万年の若さの星にすでに惑星が出来ているとしたら、これまで1000万年以上はかかるとされていた惑星形成モデルに新たな課題が出されたことになる。

 さらにぼくが驚かされたのは、いわゆる連星、双子の恒星がつくる原始惑星系円盤だ。

 実は、宇宙にある恒星は、誕生の時点では半分以上、成熟した時点でも4分の1くらいが連星系をなしているという。とすると、連星系での惑星のできかた、というのも非常に重要なテーマになってくる。

「太陽は今は単独の星なんですけれども、昔はひょっとしたら連星だったかもしれない。それほど、宇宙には連星の方が多いので、そういう中でどういうふうに惑星が生まれるか調べないといけない。ようやく、若い連星系の円盤について調べられるようになってきたわけです」