「コロナグラフ」と「補償光学装置」によって、太陽系外惑星の直接観測が可能になると前回書いた。

 この点において、日本のすばる望遠鏡は、世界最高の性能を誇っている。

 では、「コロナグロフ」「補償光学装置」とはなにか。

コロナグラフで主星を隠すための部品。これは太陽用なので巨大だが、田村さんが使うものも原理は同じだ。
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 まずは、コロナグラフ。もともとは、皆既日食の時にしか観測できない太陽のコロナ(太陽から噴き出す電子などが出す光)を望遠鏡で観測するために考えられた。太陽を皆既日食のように覆う円盤を望遠鏡に取り付けて強すぎる光を遮り、まわりのコロナが見えるようにするものだ。それと同じ原理で、遠い恒星の光を遮蔽して、近辺にあるかもしれない惑星候補をさがす。田村さんはこんなふうに表現した。

「明るい灯台があるとします。あえてその横にホタルを置きましょう。実はわたしたちは、そのホタルのほうに興味がある。灯台の光がこっちを向いてるときはどうしようもないので、灯台の光が横を向いて暗くなったときに観測すればいい。これは日食の時の観測と似ているわけです。実はすばる望遠鏡で普通の星を観測したら、非常に明るくなってしまって、この場合の灯台や太陽を見ているようなものなんですよ。だから、明るい恒星を隠してしまおうということなんです」

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