第2回 世界最高の性能を誇るすばる望遠鏡

 すばる望遠鏡のコロナグラフは、HiCIAO(ハイチャオ)という愛称で呼ばれている。前代のCIAO(チャオ)の後継機だ。つまり、系外惑星の直接観測も、すでに第二世代に入っているということでもある(本当に油断も隙もあったものではない)。

すばる望遠鏡の”補償光学装置“HiCIAO。
(写真クリックで拡大)(画像提供:国立天文台)

「透明な基盤の上に蒸着した金属の膜で遮蔽します。見た目はごく小さな黒い膜ですね。基盤の上の大きさでは10ミクロン精度が必要ですし、角度でいうと0.3秒角とか0.2秒角くらいなんです。日本の非常にいい条件のところで夜空を見たときに、星が多少瞬いて見える。あのサイズが1秒角。それよりも小さい部分だけを隠すことができるんです」

 ここで、え? と思った読者は鋭敏だ。

 星々の瞬き、つまり、大気の揺らぎの影響が1秒角分あるなら、0.3秒角や0.2秒角といった小さな所を隠しても、意味がないのではないか。星像がぶれた分、光が漏れてしまうのでは?

 これをなんとかするのが、補償光学装置だ。