ウッドランド・カリブー州立公園では、ジャックパイン(和名=バンクスマツ)と呼ばれる針葉樹の森が、かなりの範囲を支配しています。
 そしてこのマツは、なんと森林火災が起きた際に新しく世代交代をするのです。

 その仕組みは実に簡単です。ジャックパインのマツぼっくりは、固い樹脂で閉ざされていて、摂氏約50度にならないと松かさが開かないのです。

 マツぼっくりというのは、マツにとってタネをつめた果実のようなものです。ちょうど森林火災が通り抜けたときに、炎で熱されることによって初めて松かさが開き、タネを撒くことができるというわけです。

 真っ黒に焼けこげた大地に、他の樹木のタネが運ばれて来るよりも先にタネをまくことで、ジャックパインは世代交代をしながら、ふたたび、自分たちの種が繁栄することに成功しているのです。

 ではなぜ、ジャックパインの世代交代が、森全体を健康に保つことにつながるのかと言うと、多様な野生動物たちが、異なる年齢のジャックパインの森を必要としているからです。

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