この数字を聞いて、読んでいる方はきっと、「森林火災ってそんなに多いのか」と驚かれたことだろうと思います。

 確かに、124というのは7月末の時点での火災発生件数としては、例年よりも遥かに多い数字です。ダグによると、今年は観測史上最多となる勢いだそうです。

 しかし、レッドレイク地区だけをとっても毎年平均100件の火災が発生すると言われていて、ノースウッズ全体を見渡してみれば、「夏の間、常にどこかで起きている」と言えるほど、森林火災はごく当たり前の自然現象なのです。

 それほどまでに頻繁に起きる森林火災。じつは、このノースウッズの自然にとって、それは忌み嫌われるべき、ただの破壊ではありません。

 むしろ、森全体を健康な状態に保つための、大切な役割を担っていると考えられています。

 公園の管理局もそのことを理解していて、火災が起きるたびにすべてを人為的に消して回るのではなく、近隣の町や村、そして、釣り客用のロッジに危険が迫る可能性がない限り、燃えるままに任せて、自然に雨が降って消えるのを待つのです。

この連載の前回の
記事を見る

この連載の次の
記事を見る