その3 「日本の独身男性はバージンですか?」

 日本の若い男女が結婚しなくなったのには、こんな日本ならではの意外な事情も関係しているという。

 山田さんは、イギリスの新聞記者に、質問を受けたことがある
「彼女もいない日本の独身男性はバージンですか?」

 答えは、ノー。
「日本くらい風俗産業が発達しているところはないから、と答えてしまった。たしかに日本では、結婚や恋愛をせずともお金を出せば、性的欲求は満足できる。『日本独身男性の1~2割は性風俗の利用経験があるという調査もある』と言うと、記者は驚きの声をあげました」

 というのも欧米では、独身男性が性風俗を利用することはごくまれ。利用したことのある独身男性は、わずか2~3パーセントと言われる。女性とつきあって、性的関係を持つのが普通で、わざわざお金を出して風俗産業に行く人はいないという認識だ。とくにプロテスタントの国々では、風俗産業を利用することは御法度。そうした場所に出入りしただけで、社会的信用を失いかねない厳しい空気もあるという。

「日本のフリーターを調査したとき、少ない収入のなかからお金を握りしめて、性風俗に行くのが楽しみという若者がたしかにいた。そんな話を欧米人にすると、そんなお金と時間があるなら、なんで結婚しないんだと、まったく理解できない様子ですね」