――お好きな冒険家はいらっしゃいますか? 

 尊敬しているのは植村直己さんです。彼こそ本当の意味での冒険家だと思います。欧米的な価値観にもとらわれず、独自に自分の世界を作り上げたでしょう。そういう人は、世界的にもあの人ぐらいじゃないでしょうか。しかも、探検家、冒険家にありがちな吹聴癖がない。植村さんの場合はまったく逆ですらかね。

――植村さんにお会いされたことは?

 2度会っています。いつも「いやあ、ぼくのやっていることはたいしたことないんですよ」という謙虚な人で、驚きました。

 実は『植村直己物語』という映画の主役にならないかという話があったんですよ。

――えっ、西田敏行さんが主演した?

 結果的にぼくは出演できなかったんです。というのも、ちょうどTBSのテレビ開局30周年記念事業だった『シベリア大紀行』の取材とぴったり重なってしまいまして。

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