第3回 あやしい探検隊と『15少年漂流記』

 やがて、カヌーイストの野田知佑さん、水中写真家の中村征夫さんなど、いわばその道のプロが集まって、海外も含めて大掛かりに活動していたのが第2次。これは80年代から始まったけど、メンバーが忙しいことに加えて、一時期ぼくも映画に入れ込んだりして、あんまり活動していなかった時期もあります。

 でも、ぼくはやっぱりこういう遊びが好きみたい。海辺でキャンプをしながら雑魚を釣ったりバカやったりする“あやしい雑魚釣り隊”というのをまた結成して、いまも遊んでます。これが第3次ですね。探検度はだいぶ低くなってきたから、名前は“雑魚釣り隊”なんだけど。

――そういう遊びのどこが楽しいのでしょうか。

 いろんな特技や考え方をもった男どもが、最低10人以上集まって、ひとつのことをやるというのが好きなんです。興味を集約すれば、そこに至るような気がします。なぜそれが面白いかといえば、やっぱり子どものときに読んだ『15少年漂流記』の影響です。

――15人の少年が島に流れ着いて、2年間サバイバルをしながら暮らすというジュール・ヴェルヌの名作ですね。

 たとえば、バクスターは大工仕事、ドノバンは銃というように、15人の少年たちがそれぞれ特技をもっていて、生まれも育ちも性格も違っている。強いて言えば人種問題も絡んでいる。それなのに、ひとつにまとまっていろんな物事を乗り越えてゆく。まあ、ぼくらには人種問題も、乗り越える壁もないんですが(笑)、そういう世界が基本にあります。いわば“15少年ごっこ”をいまだにやっているという。これも子どもの頃の刷り込みみたいなものかな。