新しく、強くなった校舎

2011.08.26
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- SEPTEMBER 2011 -

ナショナル ジオグラフィック協会 写真資料室から

新しく、強くなった校舎

 校庭で元気に体操する子供たち。1931(昭和6)年ごろに撮影された1枚で、写真の説明にはこうある。「東京では現在、最も近代的な設計の校舎が数多く建てられ、児童たちの学びの場となっている」

 1923年9月1日の関東大震災で、東京市立(当時)の小学校196校のうち、117校が焼失し、残りの多くも被害を受けた。同市はテントや仮設校舎を急造して授業を再開する一方、翌年から被災学校などの新築・改築に着手する。地震や火災に強い鉄筋コンクリート造の3階建てで、暖房や電気、ガス、水道などを備えた最新式の校舎だ。

 ところで、写真の学校はどこか? 答えを求めて、1932年に出版された『東京市教育施設復興図集』を調べてみると、校庭に面した特徴的なベランダから、旧赤坂区の氷川尋常小学校と判明。同校は震災での焼失は免れたが、全面的に改築され、30年暮れに完成した。

写真: W. ROBERTS MOORE

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