第2章 1888-1900 ゆりかごの時代
第8回 ジョン・ハイド
ずっと興味のあった編集職、それも編集局長に抜擢されたうえ、ベル家の美人姉妹の一人エルシーとの恋の予感も加わって、意気揚々と『ナショナル ジオグラフィック』にやってきたギルバート・グロブナー。
ですが、実際の待遇は彼が期待したほどではありませんでした。
それはグロブナーが協会に来た日が1899年のエイプリル・フールだったからではありません。いや、グロブナーはエイプリル・フールの冗談と思ったかもしれませんね。それほど話は違っていましたから。
当時のナショナル ジオグラフィック協会は、小さな部屋を「森林協会」という団体と半分ずつ共有しているだけでした。今の大きなビルとは大違いです。
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