――引きこもりがちな子だったとおっしゃっていましたね。

 中学生くらいの年ごろだと、皆がデリケートだから、絵を描いているだけでも「あいつはキモい」といわれる。

「私はキモいんだ」と思うと、人前で自分の好きなことをしたり、好きなことを言ったりしちゃいけないんだと思って、それを自分で封印してしまう。落ち込みますよね。何が楽しくて自分は生きているんだと。

 ただ、そのころインターネットが普及して、学校で仲間ができなくても、気の合う人とチャットしたりはしていました。

 どんな話題でも提供していいし、独り言でも共有してくれる人がいる。その意味では、ネットにずいぶん助けられたところがあります。

――それがまた20歳ごろに「貪欲」という言葉を得て変わった?

 ええ。それと、やはり自然や生きものたちとの出会いがあります。

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